富士重工の軌道モータカー

概要


富士重工の軌道モータカーは1956年に試作されたTMC100以来、国鉄向けに圧倒的シェアを持っており、ほぼ100%と言ってよい。2003年の鉄道事業撤退まで、国鉄およびJR向けに非常に多くの軌道モータカーを供給して来た。
2003年以降、富士重工の鉄道事業は新潟トランシスに引き継がれて現在に至っている。

富士重工の軌道モータカーの形式名
例:TMC 200 AS
TMC→Track Motor Carの略
20→車格
0→軌間(0:狭軌用、1:標準軌用)
A→サフィックス(基本的に無印→A→B→C……と付番。1990年代以降は納入先を表す符号を付けることがある)
S→除雪装置付(除雪装置なき場合は無印)

車格の数字に関しては、TMC100を除いて自重の2倍をして四捨五入した値が概ね当たるようである。


1956年に試作開発されたTMC100を皮切りに、大型軌道モータカーの先駆けとなった車種。

<車格のめやす>
エンジン出力:89[PS]、自重:8.1[t]、水平線牽引重量:100[t]


東海道新幹線建設工事用および開業後の保守用として開発されたTMC100系の標準軌向け車種。

<車格のめやす>
エンジン出力:89[PS]、自重:8.1[t]、水平線牽引重量:100[t]


より強力なモータカーが求められ、1964年に登場したシリーズ。1970年には保線用機械設計標準用車としてTMC200Cが登場。軌道モータカーとして最大勢力を誇った。

<車格のめやす>
エンジン出力:160[PS]、自重:10.5[t]~11.8[t]、水平線牽引重量:160[t]


TMC200系の標準軌向け車種。新幹線のほか私鉄向けのものも存在する。

<車格のめやす>
エンジン出力:160[PS]、自重:12.5[t]、水平線牽引重量:160[t]


1982年から製造が開始されたTMC200系の発展型。製造数は少ないものの、国鉄・JRから私鉄まで満遍なく分布している。

<車格のめやす>
エンジン出力:235[PS]、自重:16[t]、水平線牽引重量:250[t]


TMC300系と同時期に製造された標準軌向け車種。TMC300同様に製造数は少ないが、バリエーションは豊富。

<車格のめやす>
エンジン出力:235[PS]、自重:不明、水平線牽引重量:250[t]


主にJR向けに更なる強力モータカーとして登場したものがTMC400系である。
1978年に登場した除雪・人員輸送用モータカーTMC400Sと、1990年に登場したJR向けTMC400Aシリーズが存在する。

<車格のめやす>
エンジン出力:235[PS]、自重:不明、水平線牽引重量:250[t]


1975年に1両のみ製造された碓氷峠用急勾配形モータカーに端を発する急勾配・重負荷用モータカー。

<車格のめやす>
エンジン出力:265[PS]、自重:25[t]、水平線牽引重量:200[t]


1970年に山陽新幹線工事向けに登場したTMC501からはじまった新幹線軌道工事用の車種。

<車格のめやす>
エンジン出力:235~265[PS]、自重:不明、水平線牽引重量:200[t]


東海道新幹線向け No.3以降はトランシス製