TMC200

概要


TMC100系軌道モータカーより更にひと回り強力にし、かつ大型化した軌道モータカー。1960年代半ばより1980年代末まで大量に増備された。

TMC100系軌道モータカーは登場以来、旺盛な需要の下に増備がつづけられたが、現場からはより強力かつ大型の軌道モータカーが求められた。そこで、160[PS]級※のターボチャージャ付ディーゼルエンジンを搭載し、自重約10.5[t]のTMC200Aが1964年に製作された。また、除雪型のTMC200ASも同時期に製作された。

その後、TMC100F同様にキャブを拡幅したTMC200B、除雪型のTMC200BS、標準軌用のTMC201Bなど派生形が出現した。1971年からは『保線機械の統一設計標準案』に則った改良型であるTMC200Cが登場。TMC200CS、TMC201C、TMC200D、TMC201Dなど、やはりさまざまな派生形を生んだ。

※JIS規格の呼称変更により新表示では185[PS]  


 

1960年代前半、TMC100にはじまる大型軌道モータカーはまたたく間に普及し、更に強力かつ大型の軌道モータカーが求められた。そこで、160[PS]級のいすゞ・DH100TP(D)型ディーゼルエンジン(ターボチャージャ付)を搭載し、トルクコンバータによる動力伝達を行うTMC200Aが1964年に製造された。

製造番号1~。
 


 

TMC200Aを除雪型とした除雪用大型軌道モータカー。3枚窓化された前面窓や後部へ延長されて折戸が設けられたキャブなどが特徴。

製造番号2~。
 


 

TMC100Fにてキャブが拡幅されたのと同様に、TMC200Aをベースにキャブを拡幅したもの。キャブの拡幅に伴い、前面窓が3枚窓になったほか、定員が3名から5名に増加、側扉が引戸となった。
同時期に製造されたTMC100Fと同様の装備・機能が盛り込まれ、絶縁車輪方式、駆動装置類、電気系などが製造時期により少しずつ変更が加えられている。

製造番号66~。
 


 

1967年頃から製造されたTMC200Bを除雪型とした除雪用大型軌道モータカー。TMC200ASと比較して拡幅されたキャブが特徴的。

製造番号82~。
 


 

TMC200Cは1971年に登場した国鉄制式大型軌道モータカーの決定版と言えるもので、JR化後の1989年までに700両以上が量産された軌道モータカーの代表的車種である。1970年に国鉄施設局保線課により制定された『軌道上を走行する保線用機械設計標準(案)』に基づき、TMC200Bをベースとして改良を加えた。

製造番号 236、265~。
 


 

TMC200Cの除雪型。蓄電池および暖房装置は、TMC200AS、TMC200BSとは異なりキャブ内に装備される。

製造番号291~。
 


 

TMC200DはTMC200Cをベースとして、車体全長にわたる大型クレーンを架装したものである。クレーンのブームがキャブ上を跨ぐため、キャブが低くなっていることが大きな特徴。
大型クレーンを架装したことに伴い、アウトリガを装備している。