TMC500B

概要


1977年に登場した、TMC500Aの一般急勾配区間用(35‰)。

動力性能はTMC500Aと同様だが、ブレーキ装置が簡素化された。照明強化および救援用トロコイドポンプ、触媒マフラーの装備などがなされている。

JR東日本とJR九州に存在するほか、南海電鉄向けが1両存在する。
 
 
諸元


■ 寸法

長さ 7,000[mm]
2,920[mm]
高さ 3,722[mm]
軌間 1,067[mm]
軸距 3,700[mm]
車輪径 860[mm]
自重 25[t]

 
■ エンジン

エンジン形式 日産ディーゼル RD1003
エンジン出力 265[PS]/2,000[rpm]

 
■ 動力伝達

クラッチ トルクコンバータ付湿式、多板油圧クラッチ
変速機 高低速2段
逆転機 前後進切換(等速)
駆動輪 前後2軸駆動

 
■ ブレーキ方式

主ブレーキ方式 自動空気ブレーキ・直通ブレーキ併用

 
■ 主要装置

撒砂装置 全車輪前後方向切替
連結器 自動連結器
連結器高さ 880[mm]

 
■ 積載荷重・定員

荷台積載荷重 2.5[t]
運転室座席定員 3人

 
■ 空気・燃料容量

空気圧縮機形式 C600
元空気ダメ容量 140[L]×2
燃料タンク容量 250[L]

 
■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車積載時 重量牽引時
水平線 200[t] 45[km/h]以上 45[km/h]以上
10‰ 200[t] 45[km/h]以上 10[km/h]以上
25‰ 25[t] 30[km/h]以上 8[km/h]以上

 
 
参考文献


1)松田務 『MC -一般型モーターカー見聞録-』, トワイライトゾ~ン マニュアル11, ネコ・パブリッシング, (2002)