WD-H15KT


電気設備及び信号設備などの検測を行う軌道モータカー。
列車無線アンテナ、ATO車上子、IRアンテナ、ATC受電器、電車線検測測地、接地用パンタグラフを備える。
運転室屋根上に油圧昇降式作業台を備える他、油圧走行機能を搭載しており、低速走行を行うことができる。
トルクコンバーターとトランスミッションはそれぞれ独立しており、エンジンと結合されたトルクコンバーターから伸びた推進軸によってトランスミッションへ動力を伝達している。

 

諸元

全長:8400[mm] 全高:4050[mm](パンタグラフを除く)
全幅:2730[mm] 軸距:3700[mm] 軌間:1435[mm] 車輪径:762[mm] 重量:18[t]

 

エンジン

VOLVO PENTA TAD852VE(210[kw]/2200[rpm])
水冷4サイクル直噴式(ターボチャージャーインタークーラー付)
シリンダ数-内径x行程:直6-φ110[mm]x135[mm] 総排気量:7700[cc] 最大トルク:1237[Nm]/1350[rpm]

 

変速機

トランスミッション:日立ニコトランスミッション TDPN-22-1001
トルクコンバーター:日立ニコトランスミッション 8FWN-1500-25
3要素1段形2相形(エンジンブレーキ用フリーホイール付)
ストールトルク比:3.0
変速機:平歯車常時噛合方式 正転・逆転等速2段
減速比:1速 2.318 2速 0.977
作動方式:油圧操作による湿式多板クラッチ方式
切換方式:電磁弁(DC24[V])手動操作装置付

 

終減速機:曲がり歯かさ歯車による一段減速機構(減速比:4.875)

 

制動装置

主ブレーキ

足踏み式ディスクブレーキ

足踏み式ブレーキバルブの操作量に応じた空気圧力がリレーバルブに作用することで、補助空気溜からエアーブースターに圧縮空気が流入し、油圧を介して4輪のブレーキキャリパに作用する。
動作圧力は0~0.3[MPa]。

補助ブレーキ

勾配ブレーキ
勾配区間で停止する際に使用する。4輪全てのディスクブレーキが作用する。
動作圧力は0.4[MPa]。

フェルセーフ型駐車ブレーキ
短時間駐車、転動防止に使用する。バネチャンバにより制動させるもので元溜圧低下時及びスターターキーOFF時には自動的に制動する。
動作(開放)圧力は0.6[MPa]。

 

油圧装置

油圧ポンプ:ボッシュ・レックスロス A4VG71EP4D1/32R
油圧モータ:ボッシュ・レックスロス A2FM32/61W-VSB010

油圧昇降式作業台:床面積 1500[mm]x4200[mm] 手摺高さ:900[mm] 作業床高さ:3510[mm]からストローク1100[mm]

 

インバーター:電菱 SP3000-124(AC100V/30A)

 

走行性能

勾配  牽引荷重  単車速度  牽引速度
00[‰]   20[t]  50[km/h]  50[km/h] 30[‰]   20[t]  50[km/h]  30[km/h]

 

参考文献
1) 堀川工機「神戸市交通局殿向 電気検測車 WD-H15KT 取扱説明書 G=1435」(2018.3 改訂版)
2) 堀川工機「A14486-02 電気検測車」(2018.2)
3) 堀川工機「A14487-01 動力伝達図」(2018.2)