MR786


国鉄時代に導入された軌道モータカーの置換えを目的として平成24年度からJR九州が導入している軌道モータカー。
2015年7月までに27両が導入されている。
同一型番内で除雪装置付モデルが存在する。


△除雪装置付モデル

保守用車による分岐器割出し事故を防止するために導入された分岐器割出し防止装置の車上装置を搭載している。
分岐器割出し防止装置は分岐器の開通方向を検知する地上装置と、地上装置からの信号を受信し保守用車内に警報音を発する車上装置から構成されている。


△地上装置(送信電源盤)


△地上装置(送信機)


△地上装置(送信機銘板)


△車上装置(受信機)


△車上装置(受信機銘板)


△車上装置(制御盤)

 

けん引車と被けん引車のブレーキを同期させるシンクロブレーキシステムを搭載している。
けん引車(軌道モータカー)のブレーキ圧を電気信号で読み取り、被けん引車のブレーキを作用させるシステムである。
直通ブレーキ操作で編成全体に同時にブレーキを作用させることができるため、運転操作が容易である。


△トロブレーキ表示装置


△トロブレーキ操作盤


△シンクロブレーキコネクタ

 

諸元

寸法・重量

長さ 7,750[mm]
2,637[mm]
高さ 3,658[mm]
軌間 1,067[mm]
軸距 2,900[mm]
車輪径 762[mm]
自重 18[t]

 

エンジン出力 184[kw]/2000[rpm]

 

牽引性能

勾配 牽引重量 単車積載時 重量牽引時
00‰ 250[t] 50[km/h]以上 40[km/h]以上
10‰ 190[t] 50[km/h]以上 15[km/h]以上
25‰ 110[t] 50[km/h]以上 10[km/h]以上

 

参考文献
1) 安倍和俊 『JR九州における保守用車の導入状況』,新線路,69巻7号,鉄道現業社(2015.7)