概要
主に軌道モータカーや電気作業車の老舗メーカとして知られる富士重工業が2000年頃にJR西日本向けに納入した同社唯一のモータカーロータリーである。
1990年代末から2000年代に至るまでJR西日本では、新潟鐵工所・MCR-400を嚆矢とする新潟トランシス・MCR-400、日本除雪機製作所(現:NICHIJO)・HTR400Rといった同一仕様の400馬力級モータカーロータリーの導入を行っていた。MCR400-Wはその中のひとつとして位置づけられる。
この機種は外観―—特にキャブや灯具の形状から分かるように日本除雪機製作所・HTR400Rとよく似ている。それもそのはずで、日本除雪機製作所の社史『創立50周年記念写真 じょせつき』株式会社日本除雪機製作所(2012年)により同社がOEM生産していたことが明かされている。
諸元
■ 牽引性能
勾配 | けん引荷重 | 単車速度 | 重量牽引時 |
水平線 | 290 t | 58 km/h以上 | 46 km/h以上 |
10 ‰ | 110 t | 57 km/h | 33 km/h |
25 ‰ | 80 t | 57 km/h | 21 km/h |
参考文献
1)株式会社日本除雪機製作所 社史編纂委員会, 『創立50周年記念写真 じょせつき』, 株式会社日本除雪機製作所,(2012)