HTR400R

概要


HTR400Rシリーズの基本形。
1999年に富士重工業からの依頼によって日本除雪機製作所が開発した400馬力級モータカーロータリー
2000年に製造された5両は富士重工業・MCR400-WとしてJR西日本向けに納入されており、その後は日本除雪機製作所・HTR400RとしてJR西日本やJR北海道に納入されている。

長らくJR西日本向け、JR北海道向けともにスタイルは変わりなかったが、2010年頃からJR北海道向けに製造された個体についてはラッセル除雪装置が後退し、ウィングが台枠両脇に抱え込まれた形状に変更されている。ラッセル除雪装置のオーバーハングを短縮することで車体偏倚をより小さく抑え、排雪能力を向上させるねらいがあったとされる。

 
諸元


■ 寸法・重量

長さ(冬姿) 12,970 mm
長さ(夏姿) 8,040 mm
2,820 mm
高さ 3,800 mm
軌間 1,067 mm
軸距 4,550 mm

 

■ エンジン(現行機種)

エンジン名称 キャタピラー C15 ACERT
エンジン出力 328 kW(445 PS)/2,000 rpm

 

■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車 牽引時
水平線 250 t 50 km/h 50 km/h
10 ‰ 110 t 50 km/h 33 km/h
25 ‰ 80 t 50 km/h 21 km/h
35‰ 60 t 35 km/h 12 km/h

 

■ 排雪性能

最大除雪量 2,400 t/h
最大除雪幅 5,200[mm]

 
参考文献


1)株式会社NICHIJO, 『HTR400R』, https://www.nichijo.jp/wordpress-dir/wp-content/uploads/2021/03/HTR400R%EF%BC%88KH1230HT%EF%BC%89.pdf
2)株式会社日本除雪機製作所 社史編纂委員会, 『じょせつき : 創立50周年記念社史』, 株式会社日本除雪機製作所, 2012年

 


※抱え込み形ラッセル装置


※抱え込み形ラッセル装置


※抱え込み形ラッセル装置


※抱え込み形ラッセル装置