MCR600

概要


MCR-600系の2014年頃から導入が進められているJR北海道在来線向け機種。基本的な仕様は、同時期に製造されたJR東日本グループ向けのMCR-600Eとよく似ており、転車台装置・横取り装置付きである。

MCR-600E系と同じ特徴を持ち、転車台装置・横取り装置付き。更に機関室上面形状も、2014年度導入車は水平、それ以後の導入車以後は傾斜形状となっている。
ただし、ラッセル除雪装置が内地向けよりも後退した位置で取り付けられており、拡幅翼が車体横に掛かる位置にあることが外観の最大の特徴である。

 
諸元


■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車 牽引時
水平線 250[t] 55[km/h]以上 45[km/h]以上
10[‰] 220[t] 55[km/h]以上 20[km/h]以上
25‰ 100[t] 50[km/h]以上 20[km/h]以上
30‰ 80[t] 30[km/h]以上 20[km/h]以上
40‰ 60[t] 25[km/h]以上 20[km/h]以上

 

■ 排雪性能

運転状態 除雪能力 備考
最大除雪量 ロータリ 15,000[m3/h] 雪密度0.12
10,000[m3/h] 雪密度0.30
ラッセル 50,000[m3/h] 雪密度0.20
最大除雪幅 ロータリ 5,200[mm]
ラッセル 4,500[mm]
投雪距離 低速段 約25[m]
高速段 約40[m]

 
参考文献


1)井上浩, 『新形軌道モータカー(ロータリ除雪装置付)MCR-600A, B型』, 新線路, 62巻11号, 鉄道現業社, (2008.11)