可動ブラケットの交換等、電柱周りの作業に用いる電気用装柱車。
RWはRevolving Wagonの略で、現場では”あーるだぶ”と呼称される。
JR東海とJR西日本、JR東日本で採用されており、各社で仕様が異なる。
JR東海・西日本仕様
昇降可能な前部作業台、昇降、旋回、伸縮可能な後部作業台の他、クレーンを装備している。
■ 諸元
重量 | 30.0[ton] |
■ 走行性能
勾配 | 牽引重量 | 単車積載時速度 | 重量牽引時速度 | 積載荷重 |
水平線 | 20[t] | 80[km/h]以上 | 75[km/h]以上 | 1[ton] |
15‰ | 20[t] | 65[km/h]以上 | 40[km/h]以上 | 1[ton] |
JR東日本仕様
JR東日本ではMMW(多機能保全車)に似たタイプが確認されている。
JR東海仕様と異なり、昇降旋回作業台がスーパーデッキとなっている。
従来のRWの製造番号順からも逸脱しており、MMWの流れで製造されているものと推測される。
■ 走行性能
勾配 | 牽引重量 | 単車積載時速度 | 重量牽引時速度 | 積載荷重 |
水平線 | 110[t] | 90[km/h]以上 | 70[km/h]以上 | 1[ton] |
15‰ | 110[t] | 70[km/h]以上 | 20[km/h]以上 | 1[ton] |
30‰ | 110[t] | 30[km/h]以上 | 5[km/h]以上 | 1[ton] |
参考文献
鉄道と電気技術 第29巻第2号 p48「新幹線電力保守用車の紹介」