車体中央に備えた高所作業機で構造物の検査作業を行う構造物検査作業車。
高所作業機搭載のために凹ませた台枠と、長い連結棒が特徴的。
高所作業機を張り出した際に車両の安定性を高めるために、後位端梁の裏にバランサー装置を、車体中央下部にレールクランプを備えている。
バランサー装置は油圧シリンダーを用いて高所作業機と逆側にバランサーウェイトを移動させることで重心を均衡させることができる。
レールクランプは油圧シリンダーで駆動するマジックハンド状のクランプで、レールを掴むことで転倒防止策とすることができる。
従来のレールクランプでは曲線部分でレールをクランプした際にレール中心とクランプ中心が一致しないために、レールに負荷が掛かり軌間が狂うという問題があった。
本形式で採用されているクランプはレール中心とクランプ中心が一致するスライド機構を備えており、レールに負荷を掛けずにクランプすることができる。
参考文献
北陸重機工 特開平11-192939「作業用鉄道車両」
https://patents.google.com/patent/JPH11192939A