08_マルチプルタイタンパー


バラスト軌道の搗き(つき)固め、軌道のこう上、軌道の狂い(高低狂い、通り狂い、水準狂い、軌間狂い、平面性狂い)の修正を行う。
マルチプルタイタンパーはマルタイ、MTTなどと略して呼ばれる。

マルタイの国鉄1号機はマチサ製のスタンダード形と呼ばれるもので、
昭和29年5月に新宿に配備された。

これを契機として昭和32年には初の国産電気式マルタイMTT1Aが開発された。
国産の電気式マルタイは電マルと呼ばれ、芝浦製作所が国鉄と共同で開発を行った。
国鉄時代は海外製の機械式マルタイ(通称:重マル)と勢力を二分していたが、芝浦製作所は大型のマルタイ製造から撤退したため、近年では海外製マルタイが主流である。

マルタイは一般軌道搗き固め用のラインマルタイ(MTT)と、分岐器や横取装置搗き固め用のスイッチマルタイ(UMTあるいはSW- MTT)に2分される。

同じ形式でも鉄道会社や建設会社、軌間、路線によって仕様が異なっており、
各車バリエーションが豊富であるのも、特徴の一つである。

 

■構造


△日本で現在主流のPlasser&Theure製マルタイ

 

・検測輪
マルタイは軌道の狂いを修正する前に必要な修正量の情報を取得する必要がある。
普段は格納してる検測輪を展開し、作業区間を作業前に一度走行することで修正量の情報を取得することができる。

・タイピングユニット
道床の撞き固めを行う。振動を発生させる油圧モーターとユニットを上下させる油圧シリンダ、道床に貫入するタイピングツール(爪)で構成される。


△搗き固め中のタンピングユニット

 

・リフティング・ライニングユニット
リフティング・ライニングローラーでレール頭頂部をクランプし、上下左右に移動させる。

△クランプ中のリフティング・ライニングユニット

 

参考文献

1)交通建設『MTTが線路を作る』
https://www.kotsukensetsu.jp/construction/pdf/H24kouken-spring1.pdf(2018/06/13)

2)日本機械保線『線路はゆがむ』
http://www.nkh-cjrg.co.jp/distort/(2020/01/05)