10_バラストフィニッシャー


敷設直後の道床やマルチプルタイタンパーが撞き固めた後の道床は弛みがあるため、加振・転圧を行い初期沈下を促進する必要がある。
国鉄時代は人間がコンパクターを用いて作業を行っていたが、効率化のために専用のコンパクターを備えたバラストフィニッシャーが開発された。
道床安定作業車とも呼ばれる。

加振・転圧の方式として振動するコンパクターを砕石の上から押さえつける方式と、スタビライザーと呼ばれる振動を車輪を介して軌道に伝える方式に分かれる。
車種によっては補助的にスイーパーブラシや検測装置を備えている物もある。

 

■構造


△コンパクター方式

油圧モーターで偏心したウェイトを回転させ、振動を発生させたコンパクターユニットを道床へ押し付ける。

 


△スタビライザー方式
出典:文献 1)

推進軸による動力で偏心したウェイトを回転させ、振動を発生させたスタビライザーユニットを軌道上に走行させる。

 

参考文献
1) Nippon Plasser『DTS 62N 一般/分岐軌道用道床安定作業車 』
https://www.nipponplasser.co.jp/ja/machines-systems/stabilization-and-consolidation/dts-62-n.html(2020/01/26)