MFV


■概要

ボギー台車と箱型車体を備えた大型のレール探傷車。
JR東日本の中期構想「Future21」における検査の自動化の推進策として1991年に導入された在来線初の自走式探傷車である。
RFD(Rail Flaw Detection System)を名を付与された最初のレール探傷車となる。
JR東日本管内に3両が導入され、平成3年3月に新潟支社、平成5年3月に東北地域本社、平成5年5月に東京地域本社に配備された。

本形式の特徴としてレール継目の多い在来線での運用にあたり、段差や遊間があっても破損の少ないタイヤ方式の探傷装置が挙げられる。
タイヤ方式の探傷装置は探傷の触媒として散布する水の量が摺動方式と比べて少なく、給水設備が少ない在来線において有利とされている。

 

■寸法・重量(導入時)

長さ 14,000[mm]
2,800[mm]
高さ 3,900[mm]
台車間距離 9,800[mm]
軌間 1,067[mm]
自重 46.0[t]

 

■レール探傷装置

探傷方式 超音波パルス反射法および透過法
探触子方式 水ギャップ法によるタイヤ方式
探傷速度 30[km/h]
水タンク容量 4,000[L]


△探触子配置

 

■レール断面測定装置

方式 スリッター付フラッシュ光とCCDカメラによる光切断法

 

■その他装備

脱線復旧アウトリガ(導入後の改造にて装備)
絶縁短絡切換装置

 

参考文献

1)鵜飼毅彦『新型レール探傷車の導入』,日本鉄道施設協会誌,29巻,6号,日本鉄道施設協会,(1991.6)
2)佐藤寿一・長谷川秀晶『検査機械 レール探傷車(ジェムコ)』,日本鉄道施設協会誌,31巻,3号,日本鉄道施設協会,(1993.3)
3)沼倉明夫『レール探傷摩耗測定車の導入とその後』,日本鉄道施設協会誌,34巻,3号,日本鉄道施設協会,(1996.3)
4)竹島博昭・三谷英弥『レール損傷管理』,新線路,49巻,5号,鉄道現業社,(1995.5)