■概要
箱型車体に2軸の走り装置を備えた改軌対応超音波レール探傷車。
東京計器製の探傷装置を搭載しており、40[km/h]での探傷走行が可能である。
■複数線区対応
・改軌対応
複数の軌間を有する近畿鉄道で運用を行うため、輪軸と測定台車が改軌に対応している。
対応する軌間は1435[mm]及び1067[mm]である。
・アウトリガ
別の線区に移動する際に陸送用トレーラーへの積込が容易に行えるようアウトリガを装備している。
・遠隔操縦装置
複数の線区で柔軟に運用するために本形式は無動力となっており、モータカーに牽引されて運用される。
探傷車側でもモータカーの運転操作が行えるように遠隔操縦装置が搭載されている。
諸元
■ 寸法・重量
長さ | 9,620[mm] |
幅 | 2,480[mm] |
高さ | 3,250[mm] |
軌間 | 1,067[mm] |
軌間 | 1,435[mm] |
自重 | 22.0[t] |
■レール探傷装置
探傷方式 | 超音波パルス反射法または透過法 |
探触子方式 | 水ギャップ法による摺動型探触子方式 |
探触子ブロック | 複合探触子 |
探傷速度 | 40[km/h] |
探傷可能最小半径 | 160[m] |
探傷パルス密度 | 20[mm]/パルス |
水タンク容量 | 4,000[L] |
△探触子配置
■その他装備
改軌対応輪軸
改軌対応測定台車
ハイアウトリガ
25kVA発電機
参考文献
1)松山重車輛工業 「レール探傷車 MS0201型」
http://www.mjk21.co.jp/seihin/pdf/sagyosha/CAT-MS201.pdf
(2019/06/08)
2)高田憲一・吉原稔郎『近畿日本鉄道におけるレール探傷車を利用したレール検査』,新線路,57巻,12号,鉄道現業社,(2003.12)