15_溶接車


溶接車とはレール同士を溶接する主にフラッシュバット溶接機を搭載した車両である。

フラッシュバット溶接の原理は、接合するレール端面間に電力を付加し、圧接させることで接触による抵抗発熱と局部発熱により火花(フラッシュ)とアークを発生させ、これを繰り返し、接合面全体に溶融層が形成された後に、急速圧接により溶接継手を得るといったものだ。

フラッシュバット溶接によるレール溶接の特徴として、他の溶接法に比べ仕上がり品質がいいといったメリットがある一方、溶接の際に大容量の電源が必要というデメリットもある。その為、フラッシュバット溶接はレールセンター等に配備される定置型と車載式の移動式がある。このページでは移動式について解説する。

日本において最初に導入されたフラッシュバット溶接車は1964年頃にソビエトから輸入されたK-355形(K-333形という資料も有)であり、山陽新幹線の岡山~博多駅間の工事を中心に活躍した。

現在日本ではPlasser&Theurerのフラッシュバット溶接車が中心となって活躍している。車両の特性上JRが中心で採用数も少ないが、小田急電鉄といった私鉄でも導入されている。

 

参考文献
1)藤井充・中野渡弘昌・成合潔『レールのフラッシュ溶接技術』,JFE技報,No.34,JFE,(2014.8)
2)田中五十大『ソ連製 フラッシュバット溶接機』,新線路,28巻8号,鉄道現業社,(1974.8)