KRC810N


分岐器更換作業に用いる操重車。JR東日本ではGS-80の後継として導入された。
ワゴン車とクレーン車の2両1編成で運用される。

 

GS-80の特徴であったカント補正機構、隣接線干渉防止機構に加えて以下の新機能を有している。

 

アウトリガ片側張り出し対応
通常のクレーンでは前後左右4か所のアウトリガ張り出しが原則だが、ブーム方向への片側もしくは1箇所のみ張り出しで作業が行える。
この機能によりホーム脇等のアウトリガ張り出しに制約のある個所での作業が行える他、作業時間の短縮が可能になった。

 

カウンターウェイト取付方法の改良
横取装置通過時の軸重制限のためクレーン車のカウンターウェイトはワゴン車へ積載されている。
GS-80ではワゴン車のベルトコンベアを用いてクレーン車へウェイトの取付を行っていたが、クレーン車後方のアウトリガを張り出す必要があり建築限界に支障することがあった。
KRC810Nではクレーン車後方のブームにウェイトを取り付けることでブーム伸縮のみで容易に脱着を行うことが可能となった。


△後方ブーム伸縮によるカウンターウェイト脱着
出典:文献 1) P.44より

 

ワゴン車の自走・回転
GS-80のワゴン車は動力を持たず、クレーン車で吊り上げて回転させていた。
KRC810Nではワゴン車が自走可能になった他、台枠上面を境目として運転室が回転することで単独での方向転換が可能になった。


△ワゴン車の回転
出典:文献 1) P.44より

 

参考文献
1) 大原朋之「新型鉄道クレーン車の導入」,新線路,2016.1