日本キャタピラー製の軌陸バックホウ


■ 概要
日本キャタピラー製のバックホウは数多く存在しているが、軌陸バックホウとなると九鉄工業に所属する308SRが1機のみ確認されている(2021年現在)。

308SRはローカル線における効率的で低コストな作業実現を目的としてJR九州が九鉄工業、キャタピラー九州と共同開発を行ったモデルである。

「多機能軌陸油圧ショベル」と銘打つだけあって様々な特長を有している。

 

■ 主要諸元

型式 308SR
全長 6,500[㎜]
全幅 2,490[㎜]
全高 2,695[㎜]
運転質量 11,500[kg](バケット)

 

■アタッチメント
標準バケット(0.28[m2])の他4~16頭式タイタンパや伐採機等も装着が可能で多種な作業に従事できる。

 

■油圧式クイックカプラ
アタッチメントの接続はワンタッチカプラを採用。工具を必要としないため容易に交換が可能。

△文献1)より

 

■ラジオコントロール
ラジコン操作に対応しており将来的には小移動や搗き固め作業を地上から操作することが可能。

△文献1)より

 

■高さ制限
レール面から3.5[m]の高さ制限をクリアするためにアームの改良を行っている。また、高さ制限に抵触しないよう電気的な制御をしている他本体とワイヤーで繋ぐことにより安全を担保している。

△留置姿勢も通常の軌陸BHよりも高さが抑えられている

 

■クローラー改造
レール締結装置など線路設備を支障しないようクローラーの幅を拡げる改造を施している。

△クローラーの幅が広くなっている。文献1)より

 

■非常用エンジン、油圧装置
万一エンジンが停止した場合でも全系統の動作が可能。また、非常用の緊急停止ボタンを車両前後に1つずつ備えており接触事故防止など安全性に配慮している。

△非常用エンジン

 

参考文献

1)国丸陽『多機能軌陸油圧ショベルの開発』,新線路,75巻4号,鉄道現業社,(2021.4)

 


 

CAT308SR