開発工建の軌陸除雪車


開発工建㈱は北海道岩見沢市に所在する土木建設業者である。副業として農機およびロータリー除雪車製造事業を行っている。

同社は旧北村(2006年岩見沢市に合併)で水田農家をしていた奈良康則が、「暗渠」と呼ばれる水田の排水管掘削工事の機械化のため、1953年に暗渠掘削機「トレンチャー」を開発した事が起源である。1956年に北海道開発農機㈱として設立され、1962年より製品PRのため建設業に参入、1988年に現社名となる。

社名の通り元は農機メーカーであったが、1973年に除雪車製造に参入し、1975年からは小型ロータリー除雪車を開発。以来除雪車においては小型のロータリー除雪車のみの製造を手掛けている。現在では当たり前になっている除雪車の草刈り装置アタッチメントも元は同社が開発した機構である。

参考文献
1)『ほっかいどう企業ファイル(338) 開発工建』,『北海道新聞』2004年7月1日朝刊(13)
2)機械部会除雪機械技術委員会『除雪機械の変遷(その20)小形除雪車(2)』,建設機械施工,2016年7月号,一般社団法人日本建設機械施工協会