HK


開発工建が製造する小型除雪車は「HK(エッチケー)」のブランドで知られる。
この内函館市電で市電の除雪用に使用される個体は「HK245-HS」という型式で、確認されている限り開発工建製唯一の軌陸除雪車である。函館市電の「ササラ電車」同様、ロータリー部分がオーガススクリューではなくブラシとなっている点も特徴的である。また軌道走行は除雪というより線路内に溜まった雪や氷を砕く事を目的としている様である。

同車が登場するまで市電の除雪は深夜に非営業電車を走らせる事で行ってきたが、除雪を委託されている業者から作業効率化のため開発工建に試作の依頼があり、1998年に納入されている。以来市電除雪用の除雪トラック「ササラトラック」(こちらは軌陸ではない)同様、深夜の市電除雪作業で稼働している。

参考文献によると、車両価格は2,600万円(1台、当時)、2人乗り、排気量6400CCとの事である。

参考文献
1)『市電の線路も一般道路もスーイスイ 両用走行の除雪車開発』,『北海道新聞』1998年12月4日朝刊(11)