■概要
小松製作所がJR東日本と共同開発した道床交換用機械編成中に組み込まれた発生土砂運搬用の9[m3]二転ダンプトロリーである。編成中に最長5[両]が組み込まれる。
荷箱の上に電動式スクレーパー装置付のベルトコンベアを装備しておりGT240-1が掘削した発生土砂を荷箱の上に平均して取卸すことができる。荷箱が満載になったらベルトコンベアで次のダンプトロリーへと送ることができる。積載された発生土砂は基地等にて荷箱を左右にダンプさせ取卸すことができる。
道床交換編成が解かれたのちはベルトコンベアが下ろされ発生土砂運搬用のダンプトロリーとして使用されている。
なお、RTO9D-1AとRTO9D-1Bがあるが製造時期的には同時期で-1Bの製造番号は初項1004・公差4の等差数列のようになっているため、-1Bは-1Aの改良版ということではなく編成内での役割・機能が異なることによる型式分けと推測される。
■主要諸元
形式 | RTO9D |
全長 | 6,080[mm] |
全幅 | 2,670[mm] |
全高 | 3,200[mm] |
自重 | 10[t] |
積載量 | 9[m3] |
参考文献
1)徳永薫『鉄道道床交換システム』,建設の機械化,No.529,日本建設機械化協会,(1994.03)
2)菅原清孝・本間行夫『無旋回式道床更換作業車の開発』,新線路,第48巻6号,鉄道現業社,(1994.06)
RTO9D-1A
RTO9D-1B
銘板情報なし