イントロダクション
保守用車の稼働は基本的に終電から始発までのため、撮影が終わる頃には眠気と疲労がピークに達していることだろう。
そんな疲れた体を癒す場として今回紹介するのが湯沢温泉「山の湯」だ。
※本稿は2024年6月現在の情報を示すものである。
レビュー
スキーリゾートで有名な新潟県の越後湯沢は、その名が示す通り温泉が多数存在し、古くから湯治場と親しまれてきた。
それら浴場の中でも特に早朝から営業しているのが今回ご紹介する「山の湯」だ。
越後湯沢で一番古い共同浴場であり、”国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。”の出だしで知られる小説「雪国」を執筆した川端康成も利用したといわれている。
急な坂道を上った先の山小屋風の建物からは、硫黄の良い香りが漂う。
また、湯沢保守基地の撮影ポイントから徒歩でアクセス可能な点も魅力的である。
△駐車場は建物横にあるが、運転に不安がある場合や降雪時は急坂の下の駐車場に停めるのが無難だろう
手ぶらで訪れたとしてもタオルの販売・レンタルがある上に、シャンプーやボディソープは備え付けなので安心だ。
浴室の扉を開けると、内湯が1つのみというシンプルな空間が広がる。
お世辞にも広いとは言えないが、天井が高いため解放感は十分である。
スキーシーズンやフジロックなどのイベント時は混雑するとのことだが、早朝は地元の方が中心で比較的空いているようだ。
カランは4つあるがシャワーは無いため、桶にお湯と冷水を調整しながら桶に貯めて浴びるスタイル。
100%掛け流しの源泉は少し熱めで、温泉成分のためもあってか10分も浸かっていると体の芯から温まってくる。
入浴後に休憩スペースの座敷でくつろいでいると山あいの心地よい風が吹き込んでくる。
また、冬季はストーブが焚かれるため、湯冷めの心配はない。
△休憩スペースの窓からは上越新幹線、ガーラ湯沢への分岐線、上越線が見下ろせる。
共同浴場という性質上、飲料自販機以外の飲食設備や寝具などの本格的な休憩設備は無いが、疲れを十分癒すことができるだろう。
越後湯沢近辺での夜間撮影後、有意義な一日を過ごすためにも是非とも立ち寄りたい温泉である。
温泉地情報
温泉名 | 山の湯 |
住所 | 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢930 |
営業時間 | 6:00~21:00(最終受付20:30) |
定休日 | 火曜日(祝日・年末年始・お盆期間の場合、後日振り替え) |
公式webサイト | https://sp.yuzawaonsen.com/?page_id=62 |
注記 | 入浴料:500円(こども250円) タオル:200円(販売) バスタオル:200円(レンタル) シャンプー・ボディソープは備え付けあり |