JR西日本の北陸新幹線に導入されている軌道モータカー。
車体前後に複線型(片流れ)ラッセルを装備している。
■概要
北陸新幹線は沿線が豪雪地帯であることから、高架橋上は各種排雪に対応した構造となっている。金沢~敦賀駅間は富山以東に比べ積雪が少ないことから、ほとんどの区間で閉鎖式貯雪型構造を採用している。これはロータリー式の投雪に対応した高架構造でなく、線路両脇の貯雪溝への排雪が可能な構造である。そのため、本構造に対応したラッセル除雪車として複線型(片流れ)ラッセルのTMC501WSが採用された。
■構造
北海道向けTMC501に似た形状であるが、後位側に荷箱が追加されている。
除雪装置は双頭式の複線型片流れラッセルを採用している。
■運行
双頭ラッセルの採用で、転車作業を省略でき、除雪ダイヤ、機械運用検討場面においてMCR601とMCR801よりも調整が簡略化される。
■参考文献
1)田畠伸洋『JR西日本における北陸新幹線の雪害対策』,新線路,77巻11号,(2023.11)