■概要
モータカーをベースとし、機関室と運転室の上に作業台を設けた電気作業車。
JR九州の小倉電力区での導入が確認されている。
関門トンネルの保守用として使用されていた作業台付きTMC200Cの後継機として登場した。
なお、2022年現在JR九州の電力区持ちの電気作業車(モータカー)は本車のみである。
■構造
作業台高さは作業者が椅子に座った状態でトロリ線が目線高さになるような配置となっている。
また、作業台手すりは塩害対策の為にステンレス製となっている。
また、上部の作業台の他、後位の荷台両側にトンネル照明取替用の折り畳み作業台を設けている。
コンクリート柱やき電線のドラムといった重量物の牽引を考慮している一方、
電力課が保有するモータカーは本車のみであることから、自動連結器は装備しない。
前型のTMC200Cと同様に転車台と砂撒装置を装備し、車輪4個のうち3個を絶縁車輪としている。
■走行性能
勾配 | 牽引重量 | 単車速度 | 牽引速度 |
0/1000 | 160ton | 50km/h | 40km/h |
10/1000 | 110ton | 45km/h | 15km/h |
25/1000 | 60ton | 40km/h | 12km/h |
参考文献
1)立和名康平『関門トンネルにおける保守用車の更新』,鉄道と電気技術,23巻2号,鉄道現業社,(2012.2)