■概要
小田急電鉄に導入されている測定車(MS0251)と動力車(MS0250)から構成される2両1編成のレール探傷車。
小田急電鉄では動力系統のトラブル時に本線で立ち往生することがないように、動力車2両以上で作業を行うルールが存在する。
従来は1車体の探傷車(MS0204)に軌道モータカーが救援用に随伴して作業を行っていたが、運転に関わる作業者を削減するため本車が製造された。
測定車と動力車の両方に走行用エンジンが搭載されており、どちらか片方のエンジンでも走行が可能である。
諸元表
■ 寸法・重量
長さ | 23,400[mm] |
幅 | 2,870[mm] |
高さ | 3,825[mm] |
軌間 | 1,067[mm] |
自重 | 66.0[t] |
■レール探傷装置
従来の探傷車 MS0204からの取り外し整備品を装備している。
小田急電鉄では年2回の探傷走行を行っており、うち1回は探触子を入れ替えてレール底部の欠陥検出に重点を置いた探触子配置としている。
探傷方式 | 超音波パルス反射法または透過法 |
探触子方式 | 水ギャップ法による摺動型探触子方式 |
探触子ブロック | 個別探触子 |
測定台車 | 分岐器通過型 |
△探触子配置
■その他装備
・ホーム測定装置
・レール断面測定装置
■トルクコンバーター
日立ニコトランスミッション | TDCN-22-1056 |
参考文献
伊岳商事株式会社『納入情報 : レール探傷車 2両編成』
https://www.itake.co.jp/2022/05/%e7%b4%8d%e5%85%a5%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%80%80%ef%bc%9a%e3%80%80%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%ab%e6%8e%a2%e5%82%b7%e8%bb%8a%e3%80%80%ef%bc%92%e4%b8%a1%e7%b7%a8%e6%88%90/
,(2022.06.19)