名鉄で採用されている軌道自転車の一部では、銘板が確認されておらず、メーカーや型式が不明の個体がある。
本稿では現段階でメーカーが不明な名鉄で採用されている軌道自転車を扱う。
名鉄では1960年代頃には既に作業班の現場への出動や線路巡回を目的として軌道自転車、軌道自動自転車、モーターカー及び三輪トラックが用いられるなど近代化が進められていた。

近年採用されている機種では、保線機器整備や協栄製作所といった主流メーカーの軌道自動自転車と比較して、大直径の車輪が採用されていることが特徴である。また、外観形状が異なる複数型式が確認されている。
なお2020年代以降では藤光製の軌道自動自転車が導入されている。
■風防がないタイプ
■風防ありタイプ
参考文献
1)名古屋鉄道株式会社社史編纂委員会 編『名古屋鉄道社史』,名古屋鉄道,1961.