■概要
大阪府の梅田駅から兵庫県の元町駅を結ぶ本線と、尼崎から難波へ接続するなんば線、支線の武庫川線など合わせて48.9 kmの路線網を持つ。線路保守は工務部保線課によって行われており、一般的な保線作業は西宮保線事務所が担当し、軌道検査および軌道総合管理システムの運用管理は本社部門の一部である堀切管理班が担当している。

■保守用車の特徴
ほぼ全線が高架化または地下化されている上、堀切保線基地も高架上に建設されているため、保守用車の撮影が難しい私鉄のひとつである。この堀切保線基地は今津駅にあった保線基地と、福島駅にあった軌道検測車基地を統合したものである。1)
以前は削正作業を外部委託していたが、2006年の阪急・阪神の経営統合により阪急電鉄と同一グループとなったことから、削正車など、一部の保守用車は共用化されている。
また、以前は軌道検測車を所有していたが、上記の経営統合により阪急電鉄へ移籍したものと思われる。
■車種別一覧
電気作業車(架線作業車)
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MJK_MS216 |
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MJK_MS215 |
軌陸高所作業車
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ISUZU_ELF |
トロ
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MJK_MC0407 |
■脚注
1)まにあっく阪神(阪神電気鉄道公式ファンサイト)歴史のある風景 堀切保線基地に生息する「フクロウ」
https://web.archive.org/web/20090608160443/http://www.hanshin.co.jp:80/railfan/2800.htm (2009年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月25日閲覧)
■参考文献
1)阪神電鉄株式会社『ハンドブック阪神2024』,
https://www.hanshin.co.jp/company/pdf/handbook_all.pdf,(2024年10月20日閲覧)
2)阪神電鉄株式会社,安心・あんしん・快適EVERYDAY『保線篇』,
https://www.hanshin.co.jp/safety/everyday/hosen.html,(2024年10月20日閲覧)
3)阪神ロケーションサービス,ロケーション紹介『堀切保線基地』,
https://www.hanshin.co.jp/location/location/horikiri.html,(2024年10月20日閲覧)
4)産経新聞【阪急阪神統合10年・検証(上)】「阪急」「阪神」両ブランド共存、鉄道事業の統合効果は? 現場発で効率化、総合力を向上 https://www.sankei.com/article/20160929-W7AMYNLJWVPXHLLIBR6US7WYIY/ @Sankei_newsより(2024年10月25日閲覧)
5)楠葉誠司,『阪神電気鉄道の線路保守体系―阪神電鉄㈱―』, 新線路, 58巻12号, 鉄道現業社,(2004.12)