高速軌道モータカー

概要


「保守現場への移動時間短縮」を目的として開発された軌道モータカー。
JR西日本管内で6台稼働している。(2017年現在)
従来の軌道モータカーは、小型なタイプで最高速度50km/h、大型なタイプで最高速度70km/hであったが、高速軌道モータカーは最高速度90km/hで走行可能となっている。また従来型よりも牽引力を低下させないため355kW(483馬力)のエンジンが採用されている。さらに、高速化に伴いブレーキ距離が伸びないよう「高速確認車」では2段階式となっていた最大ブレーキ圧力を全速度域で440kPaに設定することで、低速域でのブレーキ距離の伸びを抑制している。これは「高速軌道モータカー」の全体質量が「高速確認車」より増大したため可能となった。

 

諸元


・寸法重量

車長[mm] 8,530
幅[mm] 3,166
高さ[mm] 4,254
軸距離[mm] 5,100
車輪径[mm] 762
自重[t] 26

 

参考文献
1)山藤克明『高速軌道モータカーの開発』,JREA,Vol.60,No.12,日本鉄道技術協会(2017.12)