83_軌陸ボルト緊解機

概要


軌陸ボルト緊解機(軌陸オートパワーレンチ)とは、スラブ軌道上のレールを締結しているボルトを自動的に緩解・緊締する車両の中で、オフレール状態でも自走が可能な車両のことである。
1992年からJR東日本によって開発された軌陸通り整正機とセットで開発され、運用されている。

現在、この種の車両はJR東日本にのみ存在する。

 
メーカー


 

1992年から東北・上越新幹線向けにスラブ軌道用軌陸通り整正機の開発を開始し、1995年に一次車が実用化された。
その後、2002年から2005年頃に能力を向上させた二次車が軌陸通り整正機とともに開発されている。

 
参考文献


土田正, 『スラブ軌道用トラックライナーの開発』, 新線路, 47巻10号, 鉄道現業社, 1993年10月
柳沢義春, 『スラブ軌道用トラックライナーの導入』, 新線路, 49巻7号, 鉄道現業社, 1995年7月
二瓶満, 『新幹線スラブ軌道用トラックライナーの導入』, 新線路, 50巻7号, 鉄道現業社, 1996年7月
中島幹彦・杉木新衛, 『「新幹線スラブ軌道用トラックライナー」による通り整正機械化施工』, 新線路, 54巻9号, 鉄道現業社, 2000年9月
宮本康之・阿部秀明, 『新型トラックライナーの開発』, 土木学会第60回年次学術講演会, 土木学会, 2005年9月