08


1978年に開発されたモデルのマルチプルタイタンパー。
1980年代にちなんで08形と命名された。

07形では運転操作は後部運転室のみ可能であったが
08形からはどちらの運転室からも運転操作が可能となった。

また、08形からは自動連結器が装備された。

運転操作についても、機械式6段変速からトルコン付き3段変速機となり、
クラッチペダル操作が不要となった。

タンピング部昇降ペダルと作業走行ペダルの併用による従来のタンピング作業の他、
タンピング部昇降ペダルだけでタンピング作業、まくら木選定ができる半自動タンピング回路がある。

タンピングユニットの種類、車台、ホイールベース、リフティング・ライニングユニット等によって型番が分かれる。
主に一般軌道搗き固め用のラインマルタイと分岐器周辺搗き固め用のスイッチマルタイに大別される。

ハイフン以降の記号の意味の推定を以下に示す。

一般軌道の搗き固めを行うラインマルタイの場合は

16:タンピングツールが16本で、タンピングユニットはマクラギ1丁搗き。
32:タンピングツールが32本で、タンピングユニットはマクラギ2丁搗き。

1X:16の後継モデル。タンピングツールが16本で、タンピングユニットはマクラギ1丁搗き。
1XS:1Xをレール方向4分割制御に変更したタイプ。

2X:32の後継モデル。タンピングツールが32本で、タンピングユニットはマクラギ1丁搗き。
2XS:2Xを4分割制御にした2丁搗きタンピングユニット。

M:モデルの略。

分岐器周辺などの狭い箇所の搗き固めを行うスイッチマルタイの場合は

275:75は1975年に設計された分岐器用のタンピングユニット。左右にユニットを付けることで275とする。
475:75は同じ。4分割制御のタンピングユニットで475とする。

 

参考文献

1)Plasser&Theurer カタログ「08 Series マルチプルタイタンパー」
2)梨本芳雄『プラッサーマルタイ08形の操縦』,新線路,40巻,8号,鉄道現業社,(1986.8)
3)梨本芳雄『プラッサーマルタイ08形(1)』,新線路,47巻,3号,鉄道現業社,(1993.3)


ラインマルタイ

08-1X
08-1X GLEISSTOPFMASCHINE
08-1XS
08-1XS GLEISSTOPFMASCHINE


08-2X
08-2XS


08-16
08-16 GLEISSTOPFMASCHINE
08-16 M84
08-16U
08-16U(M84)
08-16 G Gleisstopfmaschine



08-16/32
08-16/32U
08-16/32 M84
08-16/32U(M84)


08-32
08-32(M84)
08-32U
08-32U(M84)



スイッチマルタイ

08-275
08-275 UM
08-275 UNIMAT
08-275-3S


08-475
08-475 4S UNIVERSALSTOMASCHINE
08-475 UNIMAT
08-475 Universalstopfmaschin
08-475 Weichenstopfmaschine