N-MCR-600-M

概要


本機種は新潟鐵工所N-MCR-600シリーズのマルチプラウ装備機種である。1997年からJR北海道向けに若干数製造された。

ラッセル装置がマルチプラウとなっており、一般的なV字形のほかに逆V字形、片寄せ形にすることができる。

このマルチプラウ装置については、JR北海道と新潟鐵工所が共同で特許を出願している(特願平09-059337)。

 
諸元


■ エンジン

エンジン名称 カミンズ KTTA19C
エンジン出力 560 PS/ 1,800 rpm ※

※後年出力が600 PSに増強されている

■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車 牽引時
0 ‰ 290 t 55 km/h以上 43 km/h以上
10 ‰ 110 t 55 km/h以上 30 km/h以上
25 ‰ 80 t 52 km/h以上 19 km/h以上

 

■ 排雪性能

最大除雪量 20,000~23,500 m3/h
最大除雪幅 ロータリー 5,200 mm
V字ラッセル 4,500 mm
逆V字ラッセル 4,300 mm
片流れラッセル 4,400 mm

 

参考文献


1)松田務,『モロ、ハイモ ―除雪型モーターカー見聞録―』, トワイライトゾーンマニュアル14, ネコ・パブリッシング,(2005.12)
2)井上浩,『軌道モータカー入門 N-MCR-600形(1)』, 新線路, 49巻8号, 鉄道現業社,(1995.8)
3)山本博・佐藤清光,『秋田新幹線における効果的な除雪』, 新線路, 52巻11号, 鉄道現業社,(1998.11)