MTT-25

(写真:MTT-25A。石原一比古 『電マルの生いたち』, 新線路, 32巻4号, (1978年4月),p26より)


保線作業の機械化の推進に伴い、1970年(昭和45年)に始まった中編成用に登場したのが
MTT-25A、MTT-25AK3である。
基本的なデザインはMTT-21Aと同等だが、振動機構がそれまでの振動型から自動制御押込み型に大幅に改良されている。
また、型式にKが付くタイプはそれまで人力で行っていた線路の扛上を必要とせず、
自動的に高低及び水平の正整ができるレベリング装置を装備している。

その後、順次タンパ機構、制動機構、光源及びスリッタなどの改良、更に走行装置、
操作装置の改良を図ったMTT-25CK5が登場した。

1974年(昭和49年)にはブレーキ性能向上のため、ディスクブレーキ方式を採用したMTT-25DK5が登場した。

更に1974年(昭和49年)の技術課題で開発された防音装置を実用化したMTT-25DSK5がある。

製造年と両数は下記の通りである。
25A→1971年に24両
25AK→1971年に25両
25C→1971~1973年に25両
25CK→1971~1973年に86両
25D→1974年に6両
25DK→1973~74年に38両
25DSK→1974~75年に6両

参考文献


1)石原一比古 『電マルの生いたち』, 新線路, 32巻4号, (1978年4月)
2)松田務 『全・国・版 マルタイカタログ』, トワイライトゾ~ン マニュアル5, ネコ・パブリッシング, (1996)
3)杉下孝治  『マルタイの変遷』, 新線路, 35巻9号, (1981年9月)