MCR-600E

概要


MCR-600Aをベースに転車台装置と横取り装置の装備が復活したタイプ。2014年2月の首都圏における豪雪への反省から、JR東日本管内にて従来モータカーロータリーが配備されていなかった首都圏近郊線区にもモータカーロータリーを配備するために導入された。2015年頃から首都圏近郊線区以外にも導入されている。

機関室上面形状は、2014年度導入車は水平となっているが、2015年度以降導入車は傾斜形状となっている。

 
諸元


基本的にはN-MCR-600に準じた諸元・性能である。

■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車 牽引時
水平線 250[t] 55[km/h]以上 45[km/h]以上
10[‰] 220[t] 55[km/h]以上 20[km/h]以上
25‰ 100[t] 50[km/h]以上 20[km/h]以上
30‰ 80[t] 30[km/h]以上 20[km/h]以上
40‰ 60[t] 25[km/h]以上 20[km/h]以上

 

■ 排雪性能

運転状態 除雪能力 備考
最大除雪量 ロータリ 15,000[m3/h] 雪密度0.12
10,000[m3/h] 雪密度0.30
ラッセル 50,000[m3/h] 雪密度0.20
最大除雪幅 ロータリ 5,200[mm]
ラッセル 4,500[mm]
投雪距離 低速段 約25[m]
高速段 約40[m]

 
参考文献


1)森正明, 『JR東日本における機械除雪』, 新線路, 69巻11号, 鉄道現業社, (2015.11)
2)JR東日本, 『新幹線および首都圏在来線における雪害に対する取り組みについて(2014年5月8日配信)』, https://www.jreast.co.jp/press/2014/20140504.pdf