RGH10


■概要
10頭式レール削正車。
ラテラルシフト機構により砥石の回転中心をマクラギ方向に移動させることができ、ガードレールなどの干渉物の設置されている区間の削正や曲線部における砥石中心での削正が可能となっている。

 


△干渉物の設置区間におけるラテラルシフトのイメージ図 文献6)より


△曲線区間におけるラテラルシフトのイメージ図 文献5)より

主要装備

■波状摩耗測定装置
国内で稼働しているハラスコ社製のレール削正車においては、
日鉄住金テクノロジー(株)が開発したレーザ式(非接触式)またはレールメジャメント社製のRCA(接触式)のものが採用されている。
 

■レール断面形状測定装置
アメリカのKLD社製のものを採用している。レーザ光を用いてレール頭頂部をスキャンし、レールの断面形状を測定する。
測定データはコンピュータ上に表示され、基本形状との差も同時に表示される。
 

■散水装置
車体前後のボギー台車付近にレールベース等に散水を行うスプレー式散水装置、車両の前後キャビン前面に施行基面等任意の箇所に散水できるリモコン散水銃を装備している。

水タンク容量:3500[L]  

■自動消火装置
機関室内に張り巡らせたファイヤー・ワイヤー、集塵装置内の温度センサーにより異常高温が検知されたときに警報が作動した際に、消火スイッチを扱うと機関室内、削正台車内、集塵装置内の消火ノズルから消火剤が噴霧される。
 

脱線復旧用ジャッキ
搬送台車

 

参考文献
1)東鉄工業「ハラスコトラックテクノロジー社[米国]製 レール削正車の導入」
http://www.totetsu.co.jp/topics/1835_20081218.pdf
2)伊藤司、磯村修二郎『10頭式レール削正車の概要』,新線路,68巻8号,鉄道現業社,(2014.8)
3)伊藤司、磯村修二郎『10頭式レール削正車の概要<第2回>』,新線路,68巻9号,鉄道現業社,(2014.9)
4)伊藤司、磯村修二郎『10頭式レール削正車の概要<第3回>』,新線路,68巻10号,鉄道現業社,(2014.10)
5)渡辺剛、佐々木哲也『新型10頭式レール削正車の導入』,新線路,63巻3号,鉄道現業社,(2009.3)
6)磯村修二郎『ハラスコ製レール削正車 RGH-8-C』,新線路,63巻2号,鉄道現業社,(2009.2)