61_軌道自動車


■概要
自動車ベースの保守用車の内、鉄輪が装備されておりオンレール状態でのみ使用できるものを指す。
故に使用方法は一般的な保守用車のそれであり、特にモータカーの代用として人員輸送や資材輸送を目的としている事例が多い。
またオフレール状態で使用できないという事は、公道走行に必要な諸法規の制約を受けないという事であり、軌陸車では無理な構造を採用している事例も見受けられる。


名古屋鉄道が大量に保有しているミニキャブトラック(三菱自動車)ベースの軌道自動車。上記写真ではトロ数両を従えており、殆ど軌道モータカーと同様の扱いをしている事が推察できる。


JR西日本が保有している中型トラック(いすゞ・フォワード)ベースの軌道自動車。高所作業台がかなり高い位置に設置されており、道路運送車両法で規定されている自動車の最高地上高(3.8m)は超えていると思われる。当然ながら自動車用ホイールに履き替えても公道走行は不可能である。

自動車ベースでありながら公道走行ができない中途半端さが災いしているのか、製作事例は比較的少ないほうである。


■シャーシメーカー別分類

■架装メーカー別分類

■車種別分類