N-MCR-600

概要


本機種は新潟鐵工所N-MCR-600シリーズの基本機種である。1992年から2000年頃まで製造された。

製造初期の1992年度に製造された個体とそれ以降製造の個体で外観上に変化がみられる。

1992年度製造形の特徴は以下のとおりである。
・前位側妻窓が大形(縦長)
・前位側開戸の下側窓が2枚
・運転室側面の窓が五角形
・機関室側面ルーバーが丸形

量産形の特徴は以下のとおりである。
・前位側妻窓が小形
・前位側開戸の窓が1枚
・運転室側面の下側窓が台形
・機関室側面ルーバーが角形

 
諸元


■ エンジン

エンジン名称 カミンズ KTTA19C
エンジン出力 560 PS/ 1,800 rpm ※

※後年出力が600 PSに増強されている

■ 牽引性能

勾配 牽引重量 単車 牽引時
0 ‰ 290 t 55 km/h以上 43 km/h以上
10 ‰ 110 t 55 km/h以上 30 km/h以上
25 ‰ 80 t 52 km/h以上 19 km/h以上

 

■ 排雪性能

最大除雪量 20,000~23,500 m3/h
最大除雪幅 ロータリー 5,200 mm
V字ラッセル 4,500 mm

 

参考文献


1)松田務,『モロ、ハイモ ―除雪型モーターカー見聞録―』, トワイライトゾーンマニュアル14, ネコ・パブリッシング,(2005.12)
2)井上浩,『軌道モータカー入門 N-MCR-600形(1)』, 新線路, 49巻8号, 鉄道現業社,(1995.8)
3)山本博・佐藤清光,『秋田新幹線における効果的な除雪』, 新線路, 52巻11号, 鉄道現業社,(1998.11)


■ 1992年度製造形


■ 量産形


※本機は、製造銘板に”-S”が付いていないが標準軌仕様である


※本機は、製造銘板に”-S”が付いていないが標準軌仕様である


※本機は、製造銘板に”-S”が付いていないが標準軌仕様である