09-2X SH


スプリットヘッド搭載マルチプルタイタンパー。2015年度から10両が導入された。
JR東海では2009年10月より東海道新幹線に脱線防止ガードの敷設を進めてきたが、
従来のマルタイでは作業時に脱線防止ガードの転換・復位を行う必要があった。
そこで、つき固め作業ユニットの構造を改良し,ツールがガードに接触しない位置まで移動した状態でつき固め作業を行えるようにしたものがスプリッドヘッドである。

ガード区間に入った場合はに左右のつき固め作業ユニットを100mm内側に寄せることにより、ツールがガードに接触せずに作業することができる。
また、ガード区間でガードが転換されている場合は一般区間と同じ位置でつき固め作業を行う。
異常時における対応能力向上として、車載型の脱線復旧用固定ジャッキ(通称:アウトリガー)が搭載された。
これにより、約25分で容易に復旧でき、従来の応急復旧装置を使用した作業時間から大幅な短縮が図れるようになる。

 

参考文献

1)NipponPlasser「09-2X SH」
https://www.nipponplasser.co.jp/ja/machines-systems/tamping/track-tamping-machines/09-2x-sh.html
(2023/8/16)

2)Plasser&Theurer Today P30「防音装置付き スプリットヘッドタンピング」
https://www.nipponplasser.co.jp/fileadmin/user_upload/Media_Library/Today/today_exhibition_2017_ja.pdf
(2018/9/2)

3)Plasser&Theurer カタログ「09 Series 連続作業マルチプルタイタンパー」

4)日本機械保線「会社案内」
http://www.nkh-cjrg.co.jp/common/pdf/2014_company.pdf
(2018/9/2)

5)山本瞬『東海道新幹線におけるマルチプルタイタンパの老朽取替に伴う改良』,新線路,69巻,12号,鉄道現業社,(2015.12)

6)草町義和『東海道新幹線のマルタイ、改良型に交換へ』Response 2014年6月27日
https://response.jp/article/2014/06/27/226408.html
(2023/8/16)

 


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