概要
新潟鐵工所・N-MCR-600の後継となる600馬力級モータカーロータリーであるMCR-600の基本形。2007年頃から製造がはじまり、現在に至るまで製造が継続されている。
軸重軽減のために転車台装置と横取り装置が省略されており、機関室上面形状が一貫して傾斜形状となっていることが特徴。
諸元
基本的にはN-MCR-600に準じた諸元・性能である。
■ 牽引性能
勾配 | 牽引重量 | 単車 | 牽引時 |
水平線 | 250[t] | 55[km/h]以上 | 45[km/h]以上 |
10‰ | 220[t] | 55[km/h]以上 | 20[km/h]以上 |
25‰ | 100[t] | 50[km/h]以上 | 20[km/h]以上 |
30‰ | 80[t] | 30[km/h]以上 | 20[km/h]以上 |
40‰ | 60[t] | 25[km/h]以上 | 20[km/h]以上 |
■ 排雪性能
運転状態 | 除雪能力 | 備考 | |
最大除雪量 | ロータリ | 15,000[m3/h] | 雪密度0.12 |
10,000[m3/h] | 雪密度0.30 | ||
ラッセル | 50,000[m3/h] | 雪密度0.20 | |
最大除雪幅 | ロータリ | 5,200[mm] | |
ラッセル | 4,500[mm] | ||
投雪距離 | 低速段 | 約25[m] | |
高速段 | 約40[m] |
参考文献
1)井上浩, 『新形軌道モータカー(ロータリ除雪装置付)MCR-600A, B型』, 新線路, 62巻11号, 鉄道現業社, (2008.11)