(広田尚敬 写真. はたらく電車100点, 講談社, 2000.11, (ゴールデンブック. のりものアルバム ; 23)より引用)
■概要
1987年2月中旬 東洋初の09形マルタイとして100号機が東海道新幹線浜松基地に1台導入された。
CSMはドイツ語でCONTINUOUS ARBEITENDE STOPF MACHINE(連続作業タンピングマシン)を意味する。
車体総重量の20%の部分のみが加速・減速を行うことにより、
作業能率で30~40%、燃料消費率で50%程度優れていると言われている。
タンピング装置などの作業装置は08形とほぼ同様だが、エンジン出力は強化されている。
また、東海道新幹線向けとして、各種特注機構が設けられている。
1.防音装置
2.散水装置
3.振動コンパクタ
4.GVA(automatic Geometry Value Adjustment)線形自動設定装置
5.貫通ブレーキ(救援用)
6.自動連結器(救援用)
7.車外無線連絡設備
△作業風景 文献2)より
2001年1月から2006年度末の間に後継の09-2X型に置き換えられた。
■ 寸法・重量
長さ | 22.2[m] |
幅 | 3.12[m] |
高さ | 3.6[m] |
軌間 | 1,435[mm] |
自重 | 61[t] |
■ 走行・作業機器
エンジン | 空冷ディーゼル KHD BF 12L-512 473[hp]/2300[rpm] (作業時:1900[rpm]) |
空気圧縮機 | 2気筒 700[ℓ] |
トルクコンバータ | ZF 4 WG65E |
駆動装置 | 油圧モータ、プロペラシャフト、減速歯車 |
制動装置 | 直通エアブレーキ、機械式ブレーキ 被牽引時は貫通ブレーキ可 |
油圧ポンプ | 5[台] |
電気装置 | オルタネータ:850[W]×3 バッテリー:12[V]×2×2 |
■ 走行・作業機器
エンジン | 空冷ディーゼル KHD BF 12L-512 473[hp]/2300[rpm] (作業時:1900[rpm]) |
空気圧縮機 | 2気筒 700[ℓ] |
トルクコンバータ | ZF 4 WG65E |
駆動装置 | 油圧モータ、プロペラシャフト、減速歯車 |
制動装置 | 直通エアブレーキ、機械式ブレーキ 被牽引時は貫通ブレーキ可 |
油圧ポンプ | 5[台] |
電気装置 | オルタネータ:850[W]×3 バッテリー:12[V]×2×2 |
タンピング装置 | 左右2対 ツール:32[本] 35[Hz] 振幅:12[mm] |
レベリング装置 | ワイヤー:2[本] 電子ペンドラム:3[個] |
ライニング装置 | ワイヤー:1[本] |
■ 走行・作業能力
走行速度 | 回送速度:最高90[km/h] 作業速度:最高2[㎞/h] |
最小曲線半径 | 回送時:100[m] 作業時:150[m] |
レベリング | 扛上力:左右13.4[t] 最大扛上量:120[mm] |
ライニング | ライニング力:18[t] 最大移動量:±100[mm] |
参考文献
1)市川公洋・平野利雄『新しいプラッサーマルタイ-09-32CSM-』,新線路,42巻,9号,鉄道現業社,(1988.9)
2)広田尚敬 写真. はたらく電車100点, 講談社, 2000.11, (ゴールデンブック. のりものアルバム ; 23)
3)50年のあゆみ : 1967-2017 : 日本機械保線株式会社創立50年誌, 日本機械保線, 2017.3