PC50UUT


■PC50UUT-2
PC50UUT-2は超小旋回機PC50UUをベースに開発された軌道作業車で1993(平成5)年10月に登場した。

鉄道線路内で作業を行うため架線との接触防止措置、信号系統保護のための絶縁処置、緊急脱出のための横取車輪や手動ポンプ、二系統ブレーキを装備するなど安全面に配慮を行っている。小旋回仕様のためホーム内でも旋回が可能で並行リンクオフセット機構により側溝堀も容易に行うことができる。

 

■PC50UUT-2 WB / PC50UUT-2 NB
1997(平成9)年にPC50UUT-2はモデルチェンジし5月に狭軌/標準軌両用のPC50UUT-2 WBが、7月に狭軌専用のPC50UUT-2 NBがデビューした。

車体持上力アップによる離載線の容易化及びクローラー/鉄輪走行の切替時間短縮により現場間移動が容易となった。また狭軌/標準軌ともに履帯をレールを跨いで接地させるようにしたため作業時の安定性も向上している。
軌陸フレームの軸距が短縮され手元作業範囲が拡大し乗り心地も向上している。

 

■主な仕様

標準バケット容量 PC50UUT-2 PC50UUT-2 WB PC50UUT-2 NB
標準バケット容量 0.2[m^3] 0.2[m^3] 0.22[m^3]
運転整備重量 6.7[t] 7.1[t] 6.84[t]
定格出力 39[PS] / 2700[rpm] 29.4[kW] / 2400[min-1] 29.4[kW] / 2400[min-1]
最大掘削深さ 4.0[m] 4.0[m] 4.0[m]
最大掘削半径 5.66[m] 5.66[m] 5.66[m]
走行速度 3[km/h](ゴムクローラ)
20~25[km/h](回送時)
2.6[km/h](ゴムクローラ)
30[km/h](回送時)
2.6[km/h](ゴムクローラ)
30[km/h](回送時)
輸送時全長×全幅 5.616[m]×1.965[m] 5.635[m]×2.755[m](標準軌時) 5.635[m]×2.380[m]
登坂能力 30[°] 25[°] 30[°]

参考文献
1)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.528,日本建設機械化協会,(1994.02)
2)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.571,日本建設機械化協会,(1997.09)
3)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.573,日本建設機械化協会,(1997.11)


 

(PC50UUT-2E)

(PC50UU-2E)

2008.12.29 西小倉~小倉間