TIM


■概要
トンネル点検作業車は平成14(2002)年度に導入された車両である。

油圧装置により展開する作業台を上部と下部に合わせて3台備えている。ステージが上下左右に移動することで至近距離で検査することが容易となり検査精度が向上している。また1回あたりの点検可能距離が長くなったことで効率化が図られている。

△作業台の展開状態。文献1)より
△作業台の展開状態を別アングルより。文献3)より

それまでは点検の都度レール上に足場を組み立てて検査を行っていたためトンネル内の下げ束を通過するたびに足場の組立・解体作業が必要であった。当車両の導入により組立・解体作業が不要となり1日当たりの検査延長を長く確保できるようになっている。

 

■速度性能

線路勾配 牽引重量
[ton]
速度[km/h] 積載荷重
[ton]
単車走行 牽引走行
水平時 50 70以上 50以上 2
15/1000 55以上 15以上

参考文献
1)淵上洋輔『東海道新幹線におけるトンネルの補修・補強』,新線路,第65巻6号,鉄道現業社,,(2011.06)
2)【JR東海公式】新横浜駅混雑状況 Shin-Yokohama Sta. info.によるTwitter投稿https://twitter.com/JR_ShinYoko_Sta/status/1593504763882000384(2022/12/21)
3)松嵜道洋『東海道新幹線 施設の50年の軌跡と展望』,日本鉄道施設協会誌,2014年10月号,日本鉄道施設協会,(2014.10)