道床交換の際に既設バラストの回収を行う道床交換機。
バラストを掻き出すスクレーパーコンベアを装備した本車両と、作業時には電源を供給し、回送時には牽引を行う電源車で編成を組成する。
作業車はウインチを巻き取ることで作業走行を行う。
これは軌道モータカーの牽引で作業を行うと固着したバラストにスクレーパーコンベアが引っかかった際に過負荷でスクレーパーコンベアが破損する恐れがある為である。
作業車は走行装置、掻き出し装置、搬出装置、積み込み装置とそれらの機器を展開・収納する伸展収納装置によって構成される。
作業はスクレーパコンベアをバラスト中へ降ろし、後退することでバラストの回収を行う。
従来の道床更換機は道床掘削した区間に自車が進入した際に軸重が支えられない恐れがあり、状態に応じて補強等を必要としていた。
本形式では後退掘削を行うことで道床掘削した区間に軸重の負荷を掛けずに効率よく連続作業を行うことができる。
■ 寸法・重量
長さ | 8,830[mm](回送時) / 9,100[mm](作業時) |
幅 | 2,800[mm](回送時) / 3,600[mm](作業時) |
高さ | 3,950[mm] |
軌間 | 1,067[mm] |
回送最小半径 | 80[m] |
作業最小半径 | 160[m] |
自重 | 29[t] |
■ 作業性能
作業速度 | 60[m/h](高速) / 30[m/h](低速) |
掘削深(枕木下) | 200~300[mm] |
掘削幅 | 2,900~3,600[mm] |
カント | 105[mm] |
回送最小半径 | 80[m] |
作業最小半径 | 160[m] |
自重 | 29[t] |
参考文献
1) 保線機器整備 特開2000-257003「軌道用バラスト回収車」
https://patents.google.com/patent/JP2000257003A
2) 保線機器整備『PRODUCT CATALOG』,(2019)