概要
新潟鐵工所製MCR-4シリーズのマイナーチェンジ機種である。
1982年から1992年にかけて製造された。
MCR-4では、エンジン始動の際に運転台右脇のレバーを操作してデコンプを行う必要があったが、MCR-4Aでは不要となった。
またMCR-4では床下から伸びるレバーの操作で除雪装置(ブロワ)の速度を切り替えていたが、手元の除雪操作盤で切り替えられるように改良されている。
このほか除雪エンジンが変更されている。
1990年12月に製造された製造番号4192以降は運転室が角張ったものに変更されており、妻窓も角形になっている。
諸元
■ 寸法・重量
長さ | 12,555 mm |
幅 | 2,800 mm |
高さ | 3,685 mm |
軸距 | 4,500 mm |
軌間 | 1,067 mm |
自重(夏姿) | 20 t |
自重(冬姿) | 25 t |
■走行用エンジン
エンジン名称 | いすゞ E120 |
エンジン出力 | 202 PS/2,000 rpm |
■除雪用エンジン
エンジン名称 | いすゞ 10PB1 |
エンジン出力 | 260 PS/2,400 rpm |
■牽引性能
勾配 | 牽引重量 | 単車積載時 | 重量牽引時 |
水平線 | 160 t | 55 km/h以上 | 47 km/h以上 |
10‰ | 110 t | 52 km/h以上 | 19 km/h以上 |
25‰ | 60 t | 48 km/h以上 | 16 km/h以上 |
■除雪性能
最大除雪量 | 1800 t/h |
ロータリー除雪幅 | 4,500 mm |
ラッセル除雪幅 | 3,600 mm |
参考文献
1)松田務,『モロ、ハイモ ―除雪型モーターカー見聞録―』, トワイライトゾーンマニュアル14, ネコ・パブリッシング,(2005.12)
2)今津直久,『神岡鉄道』, 鉄道ピクトリアル, 461号, 電気車研究会,(1986.3)
3)秋田内陸縦貫鉄道ブログ,『MCR-4型の紹介』
http://blog.livedoor.jp/nairikutetu/archives/50957254.html
(2018/05/28)