△PC40T-7。文献3)より
■概要
4トン級のミニ油圧ショベルをベースに開発された道床掘削機である。
大きく分けてPC40TとPC40T-7に分けられる。
■PC40T
1989(平成元)年6月に登場したミニ油圧ショベルをベースに開発された道床掘削機である。
レールやマクラギを痛めることなく、また信号システムに影響を与えないように特に架線との接触事故を防止する作業範囲を採用している。
軌道上への乗り入れ、脱出が容易で燃料切れ等で動けなくなっても近くの待避所まで人力で移動できるようになっている。
■主な仕様
バケット容量 | 0.07[m^3] |
全装備重量 | 2.5[t] |
定格出力 | 24[PS] |
最大掘削深さ | 2.48[m] |
最大掘削半径 | 4.5[m] |
走行速度 | 2.0[km/h](ゴムクローラ) |
■PC40T-7
1991(平成3)年7月に登場したPC40をベースに開発された保線作業用の省力機である。
架線接触防止のため作業高さを4[m]に抑えているほか夜間作業にも向く静音設計となっている。
オプションでマクラギ交換用のマクラギグリッパーと道床搗き固め用の4頭タイタンパを用意しており先代の道床掘削用から幅広い作業を行えるようになっている。
■主な仕様
標準バケット容量 | 0.13[m^3] (0.05[m^3] ~0.14[m^3]) |
運転整備重量 | 4.75[t](狭軌用) / 4.80[t](標準軌用) |
定格出力 | 37[PS] / 2700[rpm] |
最大掘削深さ | 3.71[m] |
最大掘削半径 | 5.71[m] |
走行速度 | 3.9(高速) / 2.5(低速)[km/h](ゴムクローラ) |
輸送時全長×全幅 | 5.98[m]×1.94[m](狭軌用) / 5.98[m]×2.31[m](標準軌用) |
登坂能力 | 30[°] |
騒音レベル | 69[dB(A)] / 7[m] |
参考文献
1)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.478,日本建設機械化協会,(1989.12)
2)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.507,日本建設機械化協会,(1992.05)
3)コマツ『SUPERLINER PC40T-7』カタログ
PC40T
PC40T-7