PC40T

△PC40T-7。文献4)より


■概要
1989(平成元)年6月に登場したミニ油圧ショベルをベースに開発された道床掘削機である。発売に先立ち5月にPC40Tを使用した駒込駅付近での道床交換作業の見学会が実施された。見学希望者が殺到したとのことで現代の道床交換作業での軌陸バックホウ活用へとつながる大きな一歩となったことが伺える。

PC40Tは1991(平成3)年7月にPC40T-7へとモデルチェンジして大型化・多機能化する一方で、翌1992(平成4)年8月に高速走行を可能としたPC40T-7Hが登場しほぼ現代の軌陸バックホウと同じ形となった。

PC40Tは現代の保線作業で大きな役割を果たしている軌陸バックホウの記念すべき第1号モデルといえる。

 

参考文献
1)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.478,日本建設機械化協会,(1989.12)
2)『東京地区でバックホー見学会が開催された』,新線路,第43巻6号,鉄道現業社,(1989.06)
3)調査部会『新機種ニュース』,建設の機械化,No.507,日本建設機械化協会,(1992.05)
4)コマツ『SUPERLINER PC40T-7』カタログ