08-275 UM


■概要
08-16Mや08-16UMと並び曲線半径が小さく軌間が狭い区間向けの「08メトロポリタン」シリーズの一機種である。
軸間1,300[mm]のボギー台車を備え、最も急曲線である場合、最小曲線半径わずか20[m]を通過し、60[m]での作業が可能となっている。

当形式は分岐器用の搗き固め用ユニットと本線及び分岐器修正用のリフティング・ライニングユニットを備えている。

日本国内では近鉄の狭軌区間(近鉄南大阪線・吉野線・長野線等)用に1両が確認されている。

 

■主要諸元(文献2)による)

機械名 マルチプルタイタンパー
機種名 08-275UM型
製作所 プラッサー&トイラー社(オーストリア)
全長 (作業時)19.7[m](回送時)15.4[m]
全幅 2.785[m]
全高 3.890[m]
自重 50.0[t]
エンジン KHDディーゼル空冷12気筒(カハデ社製)
240[kW] / 2,300[rpm]
高上整正能力 最大120[mm]
通り整正能力 最大100[mm]
最小曲線半径 (作業時)150[m](回送時)80[m]
最高速度 65[km/h]
稼働区間 近鉄南大阪線・吉野線・長野線等

 

参考文献
1)Plasser&Theurer『FERROVIA E PROGRESSO』
https://docvirt.com/DocReader.net/DocReader.aspx?bib=catalogos&pagfis=13215 (2024.07.28取得)
2)きんてつ鉄道まつり2016in五位堂・高安で販売されたグッズの台紙に印刷された諸元による