RW


可動ブラケットの交換等、電柱周りの作業に用いる電気用装柱車。
RWはRevolving Wagonの略で、現場では”あーるだぶ”と呼称される。

JR東海とJR西日本、JR東日本で採用されており、各社で仕様が異なる。


JR東海3軸仕様

型式及び製造メーカーの確認はできていないため富士重製の可能性もあるが、車両の構造上の特徴から後述の2軸仕様に先駆けて製造された新潟トランシス製のRWタイプの車両と推測されるため、本ページにて扱うものとする。
富士重工製の第3世代RWと比べて、後位台枠上にあったクレーンが前位運転室前に移設され、またクレーン自体もアウトリガを装備した大型のものとなっている。車体全長も延長され、2軸車から3軸車と大型化してる。

 

 


JR東海・西日本仕様

富士重工製の第3世代RWに似ている2軸仕様車。
昇降可能な前部作業台、昇降、旋回、伸縮可能な後部作業台の他、クレーンを装備している。

■ 諸元

重量 30.0[ton]

■ 走行性能

勾配 牽引重量 単車積載時速度 重量牽引時速度 積載荷重
水平線 20[t] 80[km/h]以上 75[km/h]以上 1[ton]
15‰ 20[t] 65[km/h]以上 40[km/h]以上 1[ton]

 


JR東日本仕様

JR東日本ではMMW(多機能保全車)に似たタイプが確認されている。
JR東海仕様と異なり、昇降旋回作業台がスーパーデッキとなっている。
従来のRWの製造番号順からも逸脱しており、MMWの流れで製造されているものと推測される。

■ 走行性能

勾配 牽引重量 単車積載時速度 重量牽引時速度 積載荷重
水平線 110[t] 90[km/h]以上 70[km/h]以上 1[ton]
15‰ 110[t] 70[km/h]以上 20[km/h]以上 1[ton]
30‰ 110[t] 30[km/h]以上 5[km/h]以上 1[ton]

 


参考文献
鉄道と電気技術 第29巻第2号 p48「新幹線電力保守用車の紹介」