概要
2003年に登場したHTR400Rを基にした両頭式モータカーロータリー。
同年、JR北海道旭川駅の高架化に伴い移転・新築された旭川運転所の構内を除雪するために開発された。
両側にロータリー除雪装置を配することで転車作業の手間を省くほか、頻繁な前後進が必要となる構内除雪作業時の便を図っている。
必要に応じて機関室側のロータリー除雪装置をラッセル除雪装置へと交換することで一般のモータカーロータリーとして使用することも可能である。
更に2012年にはJR西日本にも同型機が導入されている。
諸元
■ 寸法・重量
長さ(冬姿) | 15,775 mm |
長さ(夏姿) | 8,085 mm |
幅 | 2,720 mm |
高さ | 3,800 mm |
軌間 | 1,067 mm |
軸距 | 4,550 mm |
■ エンジン(現行機種)
エンジン名称 | キャタピラー C15 ACERT |
エンジン出力 | 328 kW(445 PS)/2,000 rpm |
■ 牽引性能
勾配 | 牽引重量 | 単車 | 牽引時 |
水平線 | 250 t | 50 km/h | 50 km/h |
10 ‰ | 110 t | 50 km/h | 33 km/h |
25 ‰ | 80 t | 50 km/h | 21 km/h |
35‰ | 60 t | 35 km/h | 12 km/h |
■ 排雪性能
運転状態 | |
最大除雪量 | 2,400 t/h |
最大除雪幅 | 5,200[mm] |
参考文献
1)株式会社NICHIJO, 『HTR400RB』, https://www.nichijo.jp/wordpress-dir/wp-content/uploads/2021/03/HTR400RB%EF%BC%88KH1230K6%EF%BC%89.pdf
2)編集部, 『JR北海道で両頭式モータカーロータリーの製作始まる』, 新線路, 57巻9号, 鉄道現業社, 2003年9月
3)株式会社日本除雪機製作所 社史編纂委員会, 『じょせつき : 創立50周年記念社史』, 株式会社日本除雪機製作所, 2012年