NR143

■概要
新潟トランシスが販売していたNR143の軌陸仕様である。
NR143は、定格出力90kw(130ps)級に分類される小型ロータリ除雪車であり、本来の用途として歩道等の狭隘道路の除雪用である。
昭和46年(1971)年に開発された、新潟鐵工所初の同クラス機であるNR421を始祖とし、令和5(2023)年現在も後継機種であるNR144が販売中である。

現在、JR東日本管内の新幹線車両基地に配備されている個体が確認されている。
森(2015)によると平成26(2014)年豪雪の対策として配備されたもので、ヤード除雪ならびに車両ルート確保を目的とした構内除雪用であり、ナンバープレートがないため構内以外の除雪はしないものと思われる。
なお通常仕様(道路用)と連番であると思われており、正確な総両数も不明である。

■参考文献
1)機械部会除雪機械技術委員会『除雪機械の変遷(その20)小形除雪車(2)』,建設機械施工,68巻7号(2016.7)
2)森政明『JR東日本における機械除雪』,新線路,69巻11号(2015.11)