架線金具の架け替えや点検に用いる電気作業車。
TWはTowerWagonの略。
製造番号は富士重製TWより引き継いでいると推測される。
型式は富士重のTW-1を引きついていたが、途中よりTWになっている。
昇降式の作業台は富士重工の電動スクリューシリンダ式から油圧式シザーリフトに変わっており、
作業台をカント箇所でも水平に維持できる装置を搭載している。
トロリ線の作業が行いやすい位置に作業台を上昇させたまま走行することができる。
JR東日本、JR東海、JR西日本への導入が確認されている。
■ 走行性能
| 勾配 | 牽引重量 | 単車積載時速度 | 重量牽引時速度 | 積載荷重 |
| 水平線 | 110[t] | 90[km/h]以上 | 70[km/h]以上 | 1[ton] |
| 15‰ | 110[t] | 70[km/h]以上 | 20[km/h]以上 | 1[ton] |
| 25‰ | 110[t] | 30[km/h]以上 | 5[km/h]以上 | 1[ton] |
TW-1
富士重製TWと同じ構成の車両である。JR東日本に導入が確認されている。
TW
JR東日本に加え、JR西日本、JR東海での導入が確認されている。
JR東日本仕様はTW-1と同じ構成であり、JR西日本もTW-1に準じている。
JR東海仕様では運転室が小型になっており、また足回りの構成も異なっている。
参考文献
１．ドクターイエロー＆East-i 新幹線事業用車両徹底ガイド p49「鷲宮保守基地 保守用車カタログ」
２．鉄道と電気技術 Vol29 No.2 p48「新幹線電力保守用車の紹介」