※この投稿は撮影者の横山慎二様より許可を得て掲載しています。
1988年7月 新潟鉄工所大山工場 横山慎二氏撮影(5枚とも、許可を得て撮影)
最初期型と思われるロータリー式除雪移動機です。
おそらく佐藤工業で製造された非自走型の除雪車を、国鉄浜松工場で自走化改造したものと思われますが、詳しくは調査中です。
浜松工場の銘板がありますが、これは1963(昭和38)年の自走化改造時に取り付けられたもののようです。
除雪装置は三菱製の規格品を使用しています。
インサイドフレームの足回りや、運転台と除雪装置の間にあるランボードと手すりなど、最初期型の特徴がよく分かります。
試験中のポイント除雪機 国鉄新潟支社施設部(1966)より
後ろ側の端梁には縦に並んだ穴がありますが、これは1966年頃に試作されていた「簡易ポイント除雪機」の取り付け穴だと思われます。
そのため、この個体はポイント除雪機の試験に用いられていた可能性が高いと考えられます。
文献
国鉄新潟支社施設部『貨車移動機用簡易ポイント除雪機性能試験成績表』,1966年,長岡技術科学大学図書館「荘田文庫」収蔵.
浜松工場「除雪ロータリ取り付け車の自走化と油圧駆動方式の採用」『鉄道工場』14巻12号,1963年,写真p.